アルテスネイト 抗がん作用のしくみ

がん細胞内には鉄が多く含まれています。アルテスネイト点滴を行うと鉄に反応して、活性酸素を発生します。
がん細胞は、活性酸素に大変弱い為に、障害を受けて消滅、細胞死します。
漢方治療ですので、副作用がない最新のがん治療です。
抗がん剤との併用治療も、治療日(翌週 又数日空けて) 変えて行なっています。
青蒿(せいこう)という キク科ヨモギ属から 分離・精製した薬剤です。
ワシントン大学 佐々木教授より、アルテスネイトに抗腫瘍作用が、種々の研究で分かりました。
欧米・国内の医療機関で、がん治療薬として治療を開始して、治療効果を上げています。

 


佐々木富和(Tomikazu Sasaki)
米国ワシントン州立大学教授1985年京都大学 博士号取得
(生物有機化学、有機化学、生物構造化学)
TEL: (206) 543-6590
Email: sasaki@chem.washington.edu
■アルテミシニンの抗癌活性
米国ワシントン州立大学佐々木研究班では、アルテミシア(カワラニンジン-L)から分離した天然物、アルテミシニンを基に新しい医療技術、食品/サプリメント技術を開発している。
アルテミシニンは、細胞内鉄と反応し毒性のあるアルラジカル種を産生するエンドペロキシド群を含む。
急速な増殖をたどる癌細胞は、トランスフェリン受容体のアップレギュレーションを通じて必須栄養素である鉄を大量に取り込む。
アルテミシニンは癌細胞に対し、in vitroおよびin vivoで高選択的細胞毒性を示してきた。
アルテミシニンの抗癌活性は、直接化合物を細胞の鉄取込機構へ送達することで大幅に増強される。
また、アルテミシニンの二量体は極めて強力な抗癌活性を示す。
これは細胞アッセイ(cell-based assay)におけるタキソールと同等の抗癌活性である。
近年われわれは、癌細胞の生存に不可欠な抗アポトーシス蛋白質スルビビンの特異的下方調整を、アルテミシニン誘導体が誘発することを発見した。

アルテミシニン
アルテミシニン

天然物アルテミシニンは現在アメリカでサプリメントとして入手可能である。
われわれはワシントン州立大学の他の研究班とも協力し、非ホジキンリンパ腫(NHL)を有するイヌにおけるアルテミシニンの臨床試験を行っている。イヌにおけるこの疾患は、最適なヒト疾患の自然発生モデルである。
この臨床試験で、スルビビンはイヌNHLにおいて過剰発現するが、このスルビビンはアルテミシニンに反応して極度に減少することが示されている。
ヒトの癌治療においても、アルテミシニンを使ってスルビビンを減少させることは癌細胞をアポトーシスに導く上で極めて有用であると考えられる。

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