アルテスネイトの効果が出やすいと考えられる がん10種類

アルテスネイトの効果が出やすいと考えられる がん10種類

文献や研究報告に基づいて、アルテスネイトの効果が出やすいがん腫

(フェロトーシス:鉄依存性細胞死)

1 肝細胞がん
鉄過剰症と密接な関連。高いLIP(labile iron pool不安定な鉄の蓄積)とフェリチン(体内で鉄を貯蔵するたんぱく質)が発現する。
アルテスネイトが、フェロトーシス (鉄依存性細胞死)を誘導する。 

2 乳がん (特にトリプルネガティブ乳がん)
トランスフェリン受容体(細胞内に鉄を取込む役割を担う)が高発現。鉄依存性増殖が顕著。   アルテスネイトがアポトーシス(細胞死)・細胞周期停止を誘導する。

3 肺腺がん・小細胞肺がん
血管内で、鉄分を輸送する蛋白発現が高い。アルテスネイトが、明確な細胞死を誘導する。

4 膵臓がん
鉄の蓄積とフェロトーシス(鉄依存性細胞死)が高い。難治性がんだが、アルテスネイトによる代替療法研究が進行している。

5 前立腺がん
男性ホルモンへの刺激で鉄代謝系が活性化。アルテスネイトにより悪性細胞増殖が抑制される。

6 卵巣がん  
鉄依存的DNA合成が強い。「鉄中毒」が知られており、アルテスネイトが強く作用して抑制する。

7 白血病
 細胞分裂活性が高く、細胞内自由鉄に依存のリボヌクレオチド還元酵素活性も高い。アルテスネイトの誘導細胞死が、観察されている。

8 神経膠芽腫 (脳腫瘍 グリオブラストーマ)
アルテスネイトは、大多数の製剤で通過出来ない脳血液関門を通過する。脳腫瘍において鉄輸送タンパクの発現が高いなど、治療効果が現れている。

9 胃がん
鉄輸送系タンパクが発現。アルテスネイトの細胞毒性(殺傷)が、臨床で確認されている。

10 メラノーマ (悪性黒色腫)
酸化ストレスに敏感で、鉄依存性細胞死を誘導しやすい。アルテスネイトによりアポトーシス(細胞死)が誘導される。(BBB通過)

*BBB: blood-brain barrier(脳血液関門)分子の脳内移行を厳しく制限する生体バリアで、大多数の薬剤は関門を通過できません。アルテスネイトは通過確認しています。

 

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